「LINE@とメルマガ、どちらを活用すればいいのか?」
見込み客リストを集める際に使われるLINE @とメルマガ。どちらを使えば、最終的に収益が一番高くなるのか。そんな選択に悩んでいる人は多いかと思います。
ネットを調べてみると、LINE @を勧める人もいればメルマガを勧める人もいます。
私の意見は、併用して使う、もしくはメルマガのみの使用です。
LINE@とメルマガには、それぞれ異なったメリットとデメリット(リスク)があります。特徴を理解しさえすれば、自分にあった運用方法が分かるはずです。
本記事では、LINE@とメルマガ、それぞれのメリットとデメリットについて解説しています。2つの違いを理解して、ぜひ有効活用してください。
LINE@のメリットとデメリット
LINE @ 3つのメリット
LINE @のメリットは3つあります。
- 到達率の高さ
- 開封率の高さ
- クリック率の高さ
1.到達率の高さ
LINE@の到達率はほぼ100%と高く、メルマガの到達率60~95%よりも優れています。
ほぼ100%を誇るのは、メールと違いフィルターがないためです。LINE友達になっている以上、確実にメッセージが届くのです。
2.開封率の高さ
LINE@の開封率は60%と高く、メルマガの開封率10~30%を大きく上回ります。(開封率は、到達数に対しての開封数で割り出します)。
メルマガと比べて開封率が高いのは、送られてくるメッセージの数が少ないからです。メールは、1日に何十、何百と送られてきます。しかしLINE@は1日に数本しかメッセージが届きません。数が少ない分、目につきやすく開封されやすいのです。
3.クリック率の高さ
LINE@のクリック率は25%と高く、メルマガのクリック率2~10%を大きく上回ります(クリック率は、到達数に対してのクリック数で割り出します)。
クリック率が高い理由の1つは、開封率が高いからです。開封率が高い分、多くの人にメッセージを読んでもらえるため、クリック率も必然的に増えます。
もう1つの理由は、安心感です。LINE@には規約があり、メッセージ内容にも縛りがあるため、いかがわしいメッセージが届く確率がメルマガよりも少ないのです。この安心感がクリック率にも影響を与えていると考えられます。
到達率、開封率、クリック率の高さは、売り上げに直結する重要な値です。利用して損はない媒体であることは確かです。
LINE@ 3つのデメリット(リスク)
先述したように、LINE@は売り上げに直結するメリットが3つもあります。しかし、それらメリットをも一瞬で帳消しにしてしまうかもしれないデメリット(リスク)が存在するのです。そのリスクは3つあります。
- アカウントの利用停止(垢BAN)
- LINEの信用問題
- 衰退問題
1.アカウントの利用停止(垢BAN)
LINE@は、LINE株式会社のプラットフォームを借りているに過ぎません。生殺与奪の権を他人に握られている状態です。禁止事項に抵触すれば、アカウントを凍結されます。
まず、禁止されているビジネスジャンルは、医療、出会い、アダルト、連鎖販売取引、ギャンブル、クレジットカード現金化、個人情報、模倣品・海賊版、ネット関連ビジネスです。
特に「ネット関連ビジネス」は曲者です。「ネット関連ビジネス」は、かなり抽象的な概念のため、何が抵触するのか正確には分かりません。情報商材は当然ですが、セミナーへの勧誘も抵触する恐れがあります。士業やコンサル系といった、人に何かを教えるといった職業は、メッセージの表現に注意が必要です。加えて、競合の目もあります。少しでも規約に触れていると思えば、通報してくることでしょう。
規約には、ネット関連ビジネスは以下のように記されています。
ネット関連ビジネス
【商品・サービス】
情報商材
【掲載できないケース】
「儲かる/儲ける」等の内容を謳って集客し、メールマガジン登録、動画・DVD販売やセミナー開催等へ誘導するもの【商品・サービス】
能力開発商材
【掲載できないケース】
「◯◯するだけ」等、消費者が簡単に始められるような内容を謳って、メールマガジン登録、動画・DVD販売、セミナー開催等へ誘導するもの【商品・サービス】
リアルマネートレーディング(RMT)【掲載できないケース】
引用本:LINE公式ガイドライン
アプリやオンラインゲームなどのアカウント、キャラクター、仮想通貨等を現実の通貨に換金できるサイト・サービス
SNS上でこんなプロフィールを見たことはありませんか?
借金を抱えてどん底だった私が、メンターに出会い、今では月7桁稼げるようになりました。その方法をLINE@にてお伝えしています
といったものです。実は、LINE@を活用する人の中には、規約違反と知りながら情報商材を始める人が多くいるのです。
リアル店舗商売型がお客様と繋がるツールとして使うなら問題ないでしょう。士業やコンサルタントといった、人に何かを教えるビジネスは、規約に触れる可能性があるため、メルマガだけに絞るか、併用するのがいいでしょう。ただし、併用した場合、リスクが残ります。その点は、留意しましょう。
2.LINEの信用問題
2021年3月17日にLINEの個人情報問題が取り沙汰されました。利用者の氏名やメッセージの一部が中国の関連会社で閲覧可能だった事実が明るみになったのです。問題が発覚後、政府に虚偽の説明をしていたことも判明し、問題はさらにややこしくなりました。
LINEの個人情報問題は、メディアに報じられる前から一部の間でずっと囁かれていました。「個人情報が海外に流れている」と。実際に事件になり、かつ虚偽報告までしたこともあり、LINEを未だ信用していない人もいます。
もしもまた不祥事を起こしたら、LINE離れがおき、LINEは今あるポジションを維持できなくなるかもしれません。ここまで心配するのは杞憂かもしれませんが、1度起きた問題です。2度目がないとも言い切れません。この点、留意しておきましょう。
3.衰退
栄枯盛衰、どんな隆盛を誇ったSNSでもいつかは廃れるときが来ます。これは、LINE@に限らず、FacebookやInstagramも同様です。特にインターネットの世界は、この流れが速いです。LINE@に取って代わるツールがいつ出てくるかわかりません。LINE@だけにリストを集めていると形骸化する可能性があります。
以上のリスクがあるため、私はメルマガの併用をお勧めしています。
では続いて、メルマガのメリット・デメリットについて解説していきます。
メルマガのメリットとデメリット
メルマガ 5つのメリット
メルマガのメリットは5つあります。
- 垢BANリスクがない
- いくらでも配信可能
- 今後もなくならない
- デザインの幅が広い
- PCに対応している
1.垢BANリスクがない
メルマガは、どこかのプラットフォームを利用しているわけではありません。サーバーを介して配信されるだけです。そのため、何らかの規約に触れて勝手に垢BANされるリスクはゼロです。生殺与奪の権は自らが握っているわけです。
2.超安価に配信可能
メルマガを発行する際、大抵はメルマガ配信スタンドを導入します。LINE@と同じように、配信数によって料金が異なってきます。
まずは、LINE@の料金を見てください。
一方、メルマガ配信スタンドの料金は以下のような価格です。
固定1,867円で30,000通です。LINE@の2倍配信できるのに半額以下です。初期費用が8,800円かかりますが、それを考慮してもLINE@よりも安いことが分かります。
3.今後もなくならない
今は、コミュニケーションツールとしてLINEをはじめとした様々なSNSやチャットが盛んです。その原型はメールにあります。これは持論ですが、元祖となるツール(媒体)はなくなりません。つまり、メールはこの先もなくならないのです。
メールの価値は見直されつつあり、SNSのリストを集めるよりもメルマガのリストを集める動きがあります。以下の調査でも、最も読まれるメディアがメールだということが分かっています。
メールが誕生したのは1971年と言われており、かれこれ50年は経過しているわけです。一般に普及したのは1990年台ですから、そこから逆算しても30年は経過しています。
この先、多少の波があったとしても、メールは使われ続けるでしょう。一方、LINE@は5年後、10年後も存在しているかは疑問が残ります。メルマガはリスト収集の鉄板です。どんなビジネスでも欠かさないほうがいいでしょう。
4.デザインの幅が広い
メルマガ配信スタンドを使えば、綺麗にデザインされたTHMLメールが送信できます。HTMLメールが配信できるメルマガ配信スタンドは、大抵なら10種類以上のテンプレートが用意されています。HTMLの知識がなくても、直感的にデザインが可能です。
特にHTMLメールの恩恵を受けるのは、ファッション系や装飾品系といった画像による訴求がメインになる商品です。この手の商品は、LINE@とメルマガの両方で読者を集めたほうがいいでしょう。
5.ステップメールが組める
メルマガの特徴は、なんと言っても自動化ができる点です。ユーザーがメルマガ登録した日から指定したメールを順々に送信できます。配信時間も回数も自由に組めるため、文字通り、何もしなくても売り上げが上がる仕組みが作れるのです。これを、ステップメールと呼びます。大抵のメルマガ配信スタンドには実装されている機能です。
似たシステムは、LINE@にもあります。Lステップと呼ばれるサービスです。ただし、料金がメルマガ配信スタンドと比べて10倍近く高いです。
メルマガ 3つのデメリット
メルマガのデメリットは、3つあります。
- 到達率が低い
- 開封率が低い
- クリック率が低い
1.到達率が低い
メルマガは迷惑メール扱いされて、受信ボックスに届かないことが一定数あります。到達は60~95%ほどです。
到達率に最も影響を与えるのは、メルマガ配信スタンドです。メルマガ配信用に専用サーバーを用意してくれている場合は、配達率が高くなります。ほかにも、送信数やリストのスクリーニング、ドメインの信頼性なども、到達率に影響を与えます。
関連記事:開封率を高める4つの方法
参考:到達率が最も高いメルマガスタンド『マイスピー』
2.開封率が低い
メルマガ到達数に対して開封率は10~30%です(1,000通到達したら100~300通開封される)。開封率に幅があるのは、状況によって異なるからです。
たとえば、メルマガを発行してまだ日が浅いときは、開封率は高くなります。アクティブなユーザーが多いからです。逆に、長年発行しているメルマガの開封率は低くなります。休眠ユーザーが増えるからです。
3.クリック率が低い
メルマガ到達数に対してのクリック率は2~10%です(1,000通到達したら20~30クリックされる)。クリック率に幅があるのは、開封率と同じように状況によって異なるからです。メルマガを発行してから日がまだ浅いときは、開封率が10%以上になることも珍しくはありません。
関連記事:クリック率を上げる4つの方法
まとめ
LINE@とメルマガ。それぞれのメリット・デメリットを並べてみると対照的です。まるで、お互いの穴を埋め合っているように見えます。LINE@は到達率、開封率、クリック率は高いですが、垢BANや衰退リスクがあります。一方メルマガは、到達率、開封率、クリック率は低いですが、垢BANや衰退リスクはありません。
ビジネスに合わせて、ご活用ください。